未来24-013
A大学による新型コロナウイルス感染症軽症者の宿泊療養施設における支援活動
A大学は、県の要請に基づき、2020年4月17日から5月15日までの33日間に、延べ13名の看護教員が新型コロナウイルス感染症軽症者の宿泊療養施設において、療養者の健康観察や困りごとが解決され生活できるよう支援を行った。
支援活動は、8名の看護教員により、準備をする間もない慌ただしい状況で開始されたが、大学内で立ち上げられた「現場支援プロジェクト」を含む危機管理対策組織の看護人材トレーニングチームにより、5名の支援交代要員の育成が行われ(図)、準備状況の整った看護教員へと順次入れ替えながら、継続された。大学全体で取り組んだ支援活動は、支援のために県が採用した看護師へと活動を引き継ぎ、終了した。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大という緊急時に、大学が一丸となって取り組んだ支援活動は、感染拡大を含む災害時における大学の地域貢献のモデルになるのではないだろうか。今後の感染看護の取り組みにおいて、この経験を活かしたい。
